最終更新 2026-09-20

各コースで身につくこと

Fulfledge には、プログラミングの考え方からデータベース、コマンドライン、Git まで、いくつかのコースがあります。それぞれのコースで何が身につき、どの順番で進めるとよいかをまとめました。

コースの全体像

Fulfledge のコースは、上から順に進めると Web 開発に必要な力が一つずつ増えていくように並べてあります。目指しているのは、就職活動で見せられる自分のポートフォリオを作れるようになることです。

コースには「順路」と「寄り道」があります。順路のコースは、前のコースで学んだことを前提に進みます。寄り道のコースは必修ではなく、飛ばして次に進んでも、あとから戻ってきてもかまいません。

いま公開しているコースと、その分量は次のとおりです。

コース分量
JavaScript
プログラミングの考え方を身につける
12章・96レッスン・1239問
Python
記号の少ない書き方で、プログラミングの考え方を身につける
12章・107レッスン・1376問
TypeScript
JavaScript に型を足して、動かす前にまちがいを見つける
9章・37レッスン・481問
HTML & CSS
Webページの見た目をつくる
4章・63レッスン・805問
TODOアプリを作る
HTML・CSS・JavaScript を1つにして、はじめての「動くアプリ」を作る
3章・11レッスン・11問
SQL
データベースをあやつる
5章・52レッスン・648問
ITの基礎知識
コードの下で何が起きているかを、基本情報の過去問で確かめる
10章・21レッスン・273問
Webアプリのしくみ
ブラウザとサーバのあいだで、何が行き来しているのかを読む
1章・3レッスン・39問
コマンドライン
ブラウザの中の本物の Linux に打って、ファイルの居場所を掴む
13章・77レッスン・998問
Git
commit を残し、いつでも安全に戻れるようにする。branch を分け、remote で共有し、Pull Request でレビューを受ける。
9章・9レッスン・117問

プログラミングの考え方:JavaScript / Python

最初に学ぶのは、どの言語にも共通するプログラミングの考え方です。JavaScript と Python のどちらか一方を選んでください。両方やる必要はありません。

どちらのコースでも、次のことが身につきます。

  • 値を変数に入れて、名前で扱う
  • 条件によって処理を分ける(if 文)
  • 同じ処理をくり返す(for 文・while 文)
  • たくさんの値をまとめて持つ(配列・リスト、オブジェクト・辞書)
  • 処理のまとまりに名前をつけて使い回す(関数)
  • 同じ形のデータをまとめて作る(クラス)
  • エラーを読み、エラーに備える

JavaScript は Web 開発とのつながりが強く、このあとの HTML & CSS・TODO アプリ制作にそのまま進めます。Python は記号が少なく読みやすい書き方で、考え方そのものに集中しやすい言語です。後半の章では、ファイルの読み書きや内包表記など、Python らしい書き方まで学べます。

型のある書き方:TypeScript

TypeScript は、JavaScript に「型」を足した言語です。「この変数には数値しか入らない」「この関数は文字列を返す」と書いておくと、まちがった使い方をしたときに、プログラムを動かす前に教えてくれます。

JavaScript コースの続きとして学ぶ寄り道のコースです。型の付け方から始めて、オブジェクトの形の書き方、ユニオン型と絞り込み、クラスの型、ジェネリクスの入口まで進みます。後半では、非同期処理の戻り値や API から受け取るデータの型、画面の「読み込み中・空・エラー・成功」の4つの状態を型で設計する方法まで扱います。

このコースでは、型のエラーが残っていれば、出力が合っていても不正解になります。型の恩恵を体で覚えるためです。

Web ページとアプリ:HTML & CSS、TODO アプリ制作

HTML & CSS では、Web ページの見た目を作ります。HTML で見出し・段落・リンク・画像・フォームといったページの骨組みを作り、CSS で色・大きさ・余白・配置を整えます。後半では、スマホとパソコンで表示を切りかえるレスポンシブデザインと、Flexbox による並べ方まで学びます。書いたコードは、その場でプレビューに表示されます。

TODO アプリ制作では、ここまで学んだ HTML・CSS・JavaScript を1つにして、やることリストのアプリを作ります。このコースだけは、1レッスンが「作る手順の1ステップ」になっていて、前の回の完成形から始まります。入力した内容をリストに追加する、終わったものを消す、空の入力をはじく、たくさんの行をまとめて操作する——実際のアプリに必要な処理を順に足していきます。

作り終えたアプリは、自分の端末にファイルとして書き出せます。これが、アプリの外へ出ていく最初の一歩です。

データを扱う:SQL

SQL は、データベースからデータを取り出したり、書きかえたりするための言語です。Web アプリの裏側には、ほぼ必ずデータベースがあります。ユーザーの情報、商品の一覧、投稿された記事——こうしたデータはすべてデータベースに保存されています。

このコースでは、テーブルからデータを取り出して条件で絞り込むところから始め、並べかえ、集計(合計・平均・件数)、複数のテーブルをつなぐ結合、そしてデータの追加・更新・削除までを学びます。途中には、実際のデータに近い題材で分析をする章もあります。

書いた SQL は、ブラウザの中で動く本物のデータベースに対して実行されます。

しくみを知る:ITの基礎知識、Webアプリのしくみ

この2つは、コードを書かずに知識を身につける寄り道のコースです。

ITの基礎知識では、ネットワーク・セキュリティ・データベース・アルゴリズム・OS など、コードの下で何が起きているかを学びます。問題には、国家試験である基本情報技術者試験の過去問を、出典を明記したうえで使っています。解説はすべて書き下ろしです。

Webアプリのしくみでは、ブラウザとサーバーのあいだで何が行き来しているのかを読み解きます。ページを開いたとき、ボタンを押したとき、データを受け取ったとき、裏側で何が起きているのかが分かるようになります。

開発の道具:コマンドライン、Git

コマンドラインでは、キーボードから命令を打ってコンピュータを操作する方法を学びます。このコースでは、ブラウザの中で本物の Linux が起動し、そこに実際にコマンドを打ちます。ファイルの作成・移動・削除から、中身の検索、コマンドをつないだテキストの整形、権限の管理、シェルスクリプトの作成まで進みます。開発の現場で、サーバーを操作するときに欠かせない力です。

Git では、書いたコードの変更を記録して、いつでも前の状態に戻れるようにする方法を学びます。変更を記録する commit、作業を分ける branch、他の人と共有する remote、レビューを受ける Pull Request まで、チームで開発するときの流れを一通り体験できます。

どこから始めればいいか

はじめてプログラミングを学ぶなら、JavaScript か Python から始めてください。どちらを選べばいいか迷ったら、Web 開発に進みたい人は JavaScript を選ぶのがおすすめです。

そのあとは、次の順に進むと無理なく力がつきます。

  • JavaScript または Python(プログラミングの考え方)
  • HTML & CSS(見た目を作る)
  • TODO アプリ制作(組み合わせて、動くアプリを作る)
  • SQL(データを扱う)
  • コマンドライン、Git(開発の道具を使う)

TypeScript、ITの基礎知識、Webアプリのしくみは、興味と余裕に合わせて寄り道してください。

すでに他の言語を学んだことがある人や、特定の分野だけ学びたい人は、好きなコースから始めてもかまいません。先に終えておきたいコースがある場合は、そのコースの目次のページに書いてあります。

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